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환경 부회

環境人材育成事業

環境人材育成事業の報告
●実施経緯 
 平成18年6月の環境部会において、会員都市が抱える環境問題について討議したところ、中国の三都市 から環境人材の能力向上のため、人材育成プログラムを共同で開発し研修を実施してほしいとの具体的 提案が上がった。
 これを受け、北九州市を中心に下関市・福岡市の日本3都市共同で、研修事業実施の検討を始めた。

●事業目的
  研修実施後、中国側へのフォローアップを行いながら、日本側三都市が協力してより効果的な研修カリキュラムを組み立て、中国側のニーズに適った都市対都市のキメ細やかな研修実現を目指す。また、日本側三都市も研修事業の共同実施やカリキュラムの開発を通じ、他都市の環境分野の先進的 なノウハウや技術を学びながら能力向上を図っていく。
  本事業を通じて、環黄海地域各都市の、環境保全の理念や実践など環境行政全般に関わる能力の向上を図り、環黄海地域の持続可能な発展に貢献していく。

●研修テーマ
 現在中国でも重要な国家目標に掲げられ、環黄海地域の各都市でも取り組んでいる「循環経済建設」に資するため、今回の研修テーマは「循環型社会形成」と定めた。

●研修内容
 日本側3都市それぞれの特色を活かす形で、以下のそれぞれを実施した。
  ・北九州市ではエコタウン及び産業系リサイクルの研修。
  ・下関市では農林畜産系のリサイクルに関する研修。
  ・福岡市では福岡方式の埋め立て処理に関する研修    

●実施状況
11月26日(月) 北九州市:開講式、オリエンテーション、北九州市環境局訪問
  
(財)北九州国際技術協力協会の河野理事長出席のもと、開講式を行った。その後、研修カリキュラム説明・諸注意等のオリエンテーションを実施。続いて北九州市環境国際協力室長による北九州市の環境行政概要の講義が行われた。午後からは、市が一望できる皿倉山登山、脇田の海岸等を視察した後、北九州市環境局長と会見した。
    (北九州市環境局長表敬)

11月27日(火) 下関市:山口県酪工場、菊川町堆肥化処理施設視察 
   初めに下関市副市長への表敬訪問を行った。その後、山口県酪工場を訪問し、工場見学及び廃乳のメタンガス化及び汚泥堆肥化に関する研修と施設見学を行った。
午後は、菊川町堆肥化処理施設を訪問し、畜糞の堆肥化に関する研修を受けた。研修員は熱心に臭気対策や土壌浸透への対策、畜糞の回収や堆肥の販路などについて質問していた。
研修員は中国の沿岸主要大都市から来ているとはいえ、彼らの市域の大部分は農村地域であるため、日本の農村の状況にも強い関心を持っていた。

   (左から、
下関市副市長表敬
 廃乳メタンガス化設備見学
蓄糞堆肥化処理施設)


11月28日(水)北九州市:一般ゴミ処理行政レクチャー、カンビン資源化センター、溶融炉式ごみ処理工場視察

  


  午前中は、JICA九州国際センターで北九州市の一般ごみ処理行政に関するレクチャー講義を行った。
中国と比べてはるかに多様なごみの分別回収方法と有料指定袋について、どのような経緯で実現できたのか、住民の理解や協力はどうやって得ているのか、違反者への罰則について、などの質問が出された。
午後はカンビン資源化センターを視察し、分別回収を行っても、行政の手でさらに細かく分別し、不純物などを除去しなければ再生資源にはならないことを説明した。
  その後、最新鋭の溶融炉式ごみ処理工場を視察した。研修員からは溶融処理を行う必要性と処理コストに関する質問が上がった。日本は国土が狭く焼却灰の埋立処分に限界があるため、コストはかかっても100%再資源化出来る溶融炉方式に利が有る旨説明した。


    (写真は上がカンビン資源化センター、下は溶融炉式ごみ処理場の様子)

  
     

11月29日(木)北九州:エコタウン事業説明、家電リサイクル工場、再生建設資材工場視察
 
午前中は、エコタウン事業に関する講義で、エコタウン事業の発足経緯や国・地方の法令、支援、処理費用の負担、北九州エコタウンの概要等について講義を行った。
中国各都市が静脈産業を建設するに当たっては、単に最新のリサイクル設備を導入すれば済む話ではなく、法・条例整備から、公的支援、回収費及び処理経費負担の問題、回収ルート、資源化物の販路、グリーン購入の推進、周辺住民の理解、違法なリサイクル業者の取り締まりなど、総合的な社会システムを作らないと機能しないことを理解してもらった。
研修員も最も関心の高い分野だけに多くの質問が出された。
 午後からは北九州エコタウンセンター、及び家電リサイクルと建設資材生産工場を視察した。

 

11月30日(金)福岡市:西部埋立場、臨海工場、海水淡水化センター視察

     

 午前中は埋め立ての福岡方式に関する講義ならびに西部埋立場の視察を行った。福岡方式は準好気性埋立方式でもともとは生ごみを含む衛生埋立のために考案されたもの。現在は焼却灰を埋め立てているため、臭気も虫もカラスも無く、周囲の景色の良さもあって公園にいるようなすがすがしさに一同驚いた。
午後からは元埋立場跡地にある市民農園を訪問、その後に、ごみ焼却場の臨海工場を見学した。ここでは多くの外国人が職員やボランティアで働いている。また見学者案内の仕掛けも凝っており今後中国で同様の施設を建設する際の参考になると思われた。最後に海水淡水化施設の視察を行った。環黄海の諸都市は慢性的な水不足に悩まされているため、研修員一同興味深く視察していた。  (写真は左から、 西部埋立場景観、臨海ごみ処理時工場、海水淡水化施設)

 12月3日(月)北九州市:日産苅田工場、TOTO小倉工場視察

        
 
市内企業の環境への取り組みに関する視察ということで、日産自動車苅田工場の視察とTOTO機器の小倉工場視察を行った。   

12月4日(火)北九州:環境ミュージアム視察、意見交換会、閉講式
          
 
午前中は北九州市の環境学習施設である環境ミュージアムを見学し、午後からは北九州・下関・福岡の研修関係者と意見交換が行われた。
研修員からは、次回の研修では過去の日本の失敗事例から学ぶ機会も作ってほしいとの意見が出された。  
  
   日本の公害克服や循環型社会の取り組みに関する成功について、技術的な要因は一部分に過ぎず、背景には社会システム、政治行政制度、マスコミ等の世論の圧力から、狭い国土の問題、清潔好きで遵法意識の高い国民性など、多様な要因が作用していること、また現在の状況になるまでには様々な試行錯誤や失敗を経ていることを説明し、中国で日本の方法をそのまま模倣してもうまく機能しないであろうから、参考としながら中国なりの方法を自分で考え出すことが必要だということを学んだ。
 
    意見交換終了後、(財)国際技術協力協会の河野理事長より研修員全員に修了証書が授与された。